
2008年4月8日
2月、父・黒石且明が現役を引退しました。昨年の夏、レース中に右肩を脱臼。それから脱臼や亜脱臼を繰り返すように…。安静期間を取りつつなんとか走り続けていましたが、脱臼グセはどんどん悪化。手術しなくては現役続行が不可能なところまできてしまいました。
「手術から復帰までに半年はかかる」とのこと。16期生でデビューした父は現在63歳。年齢的にもそれは選ばない方向で結論を出したようです。
勝負事が好きで、負けず嫌いで…-競艇は父の天職だったと思います。休みの日はいつも山登りで足腰を鍛え、お風呂やサウナで減量に励み、現役続行に努めていた父。「右肩が大丈夫ならまだまだやるよー」と笑って話していた父。そんな父の苦しく、切ない決断でした。
選手生活43年と10ヶ月。事故やケガもありました。なかなか良い着がとれなくて悔しい思いもしばしば…。“引退”を悩んだことも何度かあったようです。
それでも今まで頑張ってきたのはなぜか?-ファンの皆さんの応援、選手の皆さんの支え、そしてやっぱり競艇が大好きだからでしょうね。
登録番号順ではもう4番目でしたが、同県にはまだ上に酒井忠義先輩がいます。私が四国地区戦で丸亀競艇場に出張した時、酒井選手から父にこんな伝言を預かりました。-「どんどん周りが辞めていって寂しいしなぁ。この歳で仕事辞めてもわしらは他にすることないんやから。ちょっとでもええからお互い頑張って走ろうや!」
そのメッセージを伝えたのは、引退が決定的となった脱臼の前夜でした。
酒井選手の存在は、これからも父にとって大きな励み。今回の男の約束(?!)を残念ながら父は果たせませんでしたが、酒井選手には父の分も元気で走り続けて欲しいと思います。
ベテラン勢の夢の大舞台“GⅠ第9回競艇名人戦”ももうすぐ。「若いもんに負けてない!」という熱い気持ち、これまで培ってきた力と技の走りが楽しみです。皆さんも乞うご期待!