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<p>スポーツニッポン東京本社版に掲載  キャスター 黒石 加恵</p>

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2008年12月29日

堂々のイン逃げ!井口佳典選手

2008年最後のSG、第23回賞金王決定戦が終了。井口佳典選手の堂々たるイン逃げ。お見事でした。
前走は、地元津のGⅠモーターボート大賞。減量を始めた体は、ギュッと引き締まり、元々小さな顔がさらに小さくなって、眼差しには鋭ささえ感じました。
「このモーターにしては良く動いてくれてます。どの足もまずまず良い」とシリーズ序盤からある程度手応えのある話をしてくれる一方で、来る日も来る日も朝からプロペラとボートに向き合い、レースギリギリまで調整をしていた井口選手。地元の記念タイトルへの思いはもちろんですが、それ以上に賞金王決定戦に向けボルテージをしっかり上げてきているなーと感じたシリーズでした。
そして迎えた住之江での大一番。トライアル前検日から井口選手の舟足は、かなりの評判。ご自身も「前検から手応えありました」と語っていましたが、1日1戦、しっかりポイントを重ね、最終決戦1号艇をゲット!
決定戦当日も早い時間帯からプロペラ調整や回転調整を1人黙々と、ギリギリまで。動きはトライアル3日間と同様でしたが、その表情は、明らかに普段と違って、笑顔の中にも険しさを感じました。独特なオーラを放っていました。
賞金1億円の決定戦、しかも1号艇、やっぱり緊張しますよねーと勝手に想像していた私たち。レース後、「全然緊張しませんでしたね」と言った井口選手には、本当にビックリです。
昨年の決定戦で味わった苦い思い・悔しさを「リセットせずに常に持ち続けてきました」というこの1年間の集大成は、最高の形になりました。
戦いを終え、奥様と息子さんにおめでとうと迎えられた時の井口選手の晴れやかな笑顔も最高でしたよ。周りにいたみんなの心を温めてくれました。
さて、今年も残りわずかですが、2009年のSG戦線を見据えた戦いは、すでに始まっています。全選手が幸先良いスタートを切るべく臨むお正月レースから要チェックです!

スポーツニッポン東京本社版に掲載  キャスター 黒石 加恵