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<p>スポーツニッポン東京本社版に掲載  キャスター 黒石 加恵</p>

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2009年2月8日

松下一也選手の秘めた思い

その日、新鋭チャンプは鳥になった?!GⅠ第23回新鋭王座決定戦の水神祭。キャスター付きの椅子に乗せられ、思いっきり助走をつけてびわこの水面に放り込まれたのは、静岡の松下一也選手です。
私がピット入りしたシリーズの3日目。1番気になる存在が松下選手でした。とにかく表情が晴れやかで、ウキウキしているような感じで…。遠く離れていても、大勢の中にいてもすぐ発見できてしまうほどの明るい顔。
松下選手をそうさせたのは、好感触のモーターと周りの空気。「同期がいるので、ものすごくリラックスできていました」とのこと。
91期“たけし軍団”-元気いっぱいで、明るくて、楽しくて、優しくて…。そんな皆さんですから、王座初出場の松下選手も気負うことなく、普段通りにやれたんでしょうね。
しかし、笑顔ではいられない瞬間もありました。松下選手が優勝を意識するきっかけになったという準優勝戦。
1着松下選手、2着が川上剛選手で、たけし軍団2人も優出!とピットは大歓声に包まれましたが、その後川上選手に待機行動違反の審判が下り、残念ながら優出は松下選手だけに…。動揺を抑えながら、懸命に勝利者インタビューに答える松下選手の姿に胸がジーンとなりました。
「(川上選手の分も)自分がやるしかないと思った」という松下選手。一方の川上選手にも熱い思いが…。川上選手がシリーズを通して口にしていた「いろんなものを背負っています」という言葉。そこには出場できなかった同期・郷原選手への思いもあったことでしょう。
みんなの思いがつながったVゴール。表彰式で見せた松下選手の笑顔と涙。「同期が勝つって本当に嬉しいなー」と大はしゃぎだった川上選手。「表彰式であいつが泣くからもらい泣きしちゃいましたよー」とニコニコだった昨年のチャンプ・山口剛選手等など…。
爆笑水神祭と共に私にとって忘れられないシリーズになりそうです。
さぁ、たけし軍団はこれで王座卒業。これから新たなステージでどんな活躍を見せてくれるのか非常に楽しみです。

スポーツニッポン東京本社版に掲載  キャスター 黒石 加恵