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<p>スポーツ報知に掲載 キャスター藤堂みちえ</p>

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2010年5月29日

気持ち乗った白井がてっぺんへ突き進む

 風で波立つ各コーナーを全能力をもって封じ込む。競う。改めてSG選手の全速ターンにシビレます。相手との距離感ギリギリで小回り、狭い間をまくり差し。まくりまくりの攻め込み、虎視たんたんとコーナーのスキを突くシーン。どれをとっても熱く熱く興奮します。
 休みがとれない、用事がある・・・忙しい理由が皆さんある中、それでもやっぱり居ても立ってもいられず開催の地・浜名湖へ多くのファンが導かれます。水面際でのどを振り絞って声を出す人、無言で祈るように手を合わせる人、その姿に胸が熱くなります。
 ファン投票によって選手選出の笹川賞は応援合戦も濃厚です。自分の声援が少しでも選手の力になれば。人ごととは思えなくなるボートレースファン心理は、勝手な思い込みとは思えません。選手の、その走りがファンの心に呼びかけているのだと信じています。
 今節初日から飛ばす白井英治選手は「てっぺんを目指す」と決意を語りました。シリーズが進み、気持ちの乗せ方もてっぺんへとつながっていくような雰囲気。白井選手のてっぺんへの思いが強固な程、過去のSGでの悔しさを想像せずにはいられません。
 特に準優1号艇での無念さ。勝つべきはずの局面で昨年はダービー、賞金王シリーズの1枠で敗れました。言い訳は一切せず口は真一文字に結ばれ、ピットでは声をかけられない空気。顔が紅潮して耳まで赤く見えた白井選手を今でも思い出します。準優だけが悔いが残るとも話しています。
 そんな弟子に、いつまでも引きずってほしくないと思いを伝えるのが師匠・今村豊選手です。今日の準優10R、白井選手は1マークを先制し、11Rを走る師匠に気持ちをつなげたいことでしょう。てっぺんへは「あとは自分がしっかりレースをするだけ」。心は決まっています。

スポーツ報知に掲載 キャスター藤堂みちえ