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<p>スポーツニッポン東京本社版に掲載  キャスター 黒石 加恵</p>

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2009年9月9日

今年ノリに乗ってる池田選手に注目

 9月恒例”秋のGIラッシュ”――その第2弾は、あす10日から始まる多摩川競艇「GIウェイキーカップ」。豪華メンバーの中でも特に大きな注目を集めるのは、池田浩二選手です。前走地・丸亀のモーターボート記念で今年2つ目のSG制覇! 年間獲得賞金を1億円の大台に乗せ、年末の賞金王決定戦出場はもちろんのこと、「決定戦の1号艇に最も近い男」となりました。モーターボート記念の優勝戦――インコースの1号艇松井繁選手を2号艇山崎智也選手が2コースからまくりにいって、内がやや空いた所をスーッと差し抜けてきたのが3号艇の池田選手でした。私はピットにいましたが、あの1周1マークから池田選手が出てきたときの大歓声は、今でも耳にはっきりと残っています。
 その日は優勝戦メンバー6人を追い掛けていました。それぞれマイペースな調整をしながら、モーターの仕上がりについて「変わらず良い」「きょうが1番良さそう」「もうこのままで」などなど――現状に納得の言葉が出てくる中、池田選手だけは、仕上がりがはっきりしませんでした。早い時間からギアケースを調整、それが終わるとプロペラ調整に試運転と――作業はかなり入念。試運転の感触をたずねると「悪くはなっていない」と微妙な表情。しかし、すぐ表情をキリッをさせて「優勝する気はあるんですけどねー」と。 さらに今年SGを1つ勝っていることでの精神的な影響、違いについてたずねると、ちょっとおどけた感じで「余裕」と一言。その時のニヤッとした笑顔に何とも言えない池田選手の強さ、凄さみたいなものを感じました。それで、あの見事な優勝です。しかも表彰式で「勝てそうもないなと思っていた」「仕上がり自体はそれほど良くはなかった」という言葉が出ていました。”勝負強い”とはまさにこういう人のことを言うんでしょうね。
 今年ノリに乗っている池田選手の走りを今後も見逃すわけにはいきません! 3月の総理杯を制した多摩川水面でどんなレースを見せてくれるのか――いよいよあす開幕です。

スポーツニッポン東京本社版に掲載  キャスター 黒石 加恵